職業選択の自由の先には、「職業展開の自由」がある。

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札幌のとある下宿で管理人兼料理人をされている山下雅司さんとお話してきました。

山下さんは僕と同じ27歳。あいりん地区の記事を読まれて、お声がけいただいたのですが、【料理×不動産経営】という、料理人の新しい展開について色々とお話してきたのでシェアします!

目次

料理人が不動産経営?

山下さんはもともと和洋中、すべての料理を学んだプロの料理人として働いていました。

しかしあるとき、実家がやっていた「下宿」の管理人業を継ぐことに。

管理人兼下宿の料理人として晩御飯をふるまっていたところ「美味しい料理が食べられる下宿先」として評判になりました。今では学生やサラリーマンを中心に常に【満室】状態にあるそうです。

山下さんはこの仕組みをもっと増やしたいと話していて、料理という付加価値をつけた「下宿=不動産」を増やしていくそうして将来的には「金持ち父さん」的な立ち位置になって、複数の不動産オーナーとなって自由な生活を手にしたいと話していました。                                                                

どんな職業にも抜け道がある。

料理人で独立するというと、

  1. 料理学校で料理を学ぶ
  2. どこかの店で下積みで働く
  3. 自分の店舗を開く

というプロセスが一般的です。

しかし、山下さん曰く、料理人というのは肉体労働で拘束時間も長く、店も気軽に休めない。たとえ独立できても家賃や仕入れ、人件費を考えれば、それほど大きな利益を出せるおいしい職業でもない。かといって他に潰しも効かず、若くして料理人になりながらも行き詰まっている人はとても多いのだと話していました。                    

料理人、金持ち父さんを目指す。

料理人が不動産を経営する。下宿を運営して、料理をふるまう。そんな評判の良い下宿を増やしていって不動産経営で大きな収益を上げる。山下さんの働き方は【料理×不動産経営】という、新しいモデルだと思いました。

山下さんは下宿先を増やすに当たって、その管理人の職を「料理人に任せる」という構想を持っています。

肉体労働が基本の料理人は自由な時間を持つことができない。しかし管理人職というものは、例えばレシピを残しておいて、他の料理ができる人にまかせれば自由な時間を確保することができます。

料理人として独立しレストランを作るのも、下宿を管理して料理を振るまうのも「自分の料理を振る舞う空間を作る」という意味では同じ。そんな働き方の選択肢に興味を持つ料理人は少なからず、いる。

職業の展開は、自由に自分で決められる。

僕が山下さんと話していて感じたのは、「この職業にはこの展開しかない」というのは、固定観念にすぎず職業の展開、延長線にはたくさんの選択肢があるということでした。

僕も基本は「WEBサイトを作る」という仕事をしていますが、その枠組みを離れてパワートラベラーという職業を作り自分が決めた仕事を、自由に進めています。そういったことは、他の職業でも可能なのだと思います。

数年後、山下さんの周りでは、料理人という枠組みを抜けた人たちが集まって面白い活動がはじまるかもしれません。

職業の展開は、自分で自由に決められる。
「職業選択」の自由のその先には、「職業展開」の自由がある。

そんな時代の過渡期に、僕らは生きているのかもしれません!

 

 

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