夢を叶えることではなく、ライフスタイルを叶えることにフォーカスしたら、人生が劇的に変化した話。

僕はもともと小説家になりたいという夢を持っていました。

小説家、という職業は、時間と場所にとらわれない仕事です。

企業や組織から離れて、色んな国や土地に行き、その場所で思いついたストーリーを形にすること。

そのストーリーが誰かの心に響き、考え方や生き方に刺激を与えること。文章だけで生計を立てること。そんな仕事を、僕はやりたいと思っていました。

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小説家になることは諦めたけど、「文章を書きながら世界を旅する」仕事にはつくことができた。

僕は12歳から24歳まで小説を書いていましたが、結局、小説家になることを諦めてしまいました。自分にはその才能がないということを、認めてしまったのだと思います。

しかし今、「文章を書きながら世界を旅する」という仕事にはつくことができています。

僕の仕事は、収益をあげるウェブサイトを作ることです。

ユーザーにとって役立つサイトを運営し、アフィリエイトやGoogleアドセンスなどの、誰でも扱うことができるオンライン広告を利用して、収益をあげています。

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この仕事は、文章を書いている時間が9割を占めます。

* ブログの記事を執筆する
* メールマガジンを執筆する
* サイトに掲載する記事を執筆する
* ユーザーからの問い合わせに対応する
* Q&Aをまとめるような記事を書く
* 必要なマニュアルや資料を執筆する

誰かの悩みによりそって、その悩みの解決を手伝うこと。

そして、サイトやブログなどのウェブメディアを通じて、誰かの生活の向上に寄与すること。それが、僕の仕事です。

この仕事は、小説家のように才能が必要とされるものではありません。10年書いても小説家にはなれないかもしれませんが、この仕事は1-2年やり続ければ、かなりの確率で成果がでます。

収益可能性も、小説よりはるかに高いです。自分のスキルや力量で、収益を増やしていくこともできますし、なにより、時間と場所にとらわれることなく、世界のどこでもできる仕事です。

僕はこの仕事と出会うことで、自分がやりたかった働き方を叶えることができました。

しかし、もし僕が「文章を書く仕事=小説家やライターになるしかない」と盲目的に信じ続けていれば、こうした選択肢に気がつくことはなかったでしょう。

「夢」にフォーカスしていたら、出会えなかった選択肢がある。

この仕事で起業をする、と決めてから、僕は小説家になることを完全に諦めました。

小説家になる夢を捨てた代わりに、「小説家になったその先のライフスタイル」を叶えることにフォーカスするようになりました。

フォーカスする、ということは、そのライフスタイルを叶える手段であれば、どんなものでも取る、ということです。

肉体労働が必要であれば肉体動労をする。

パソコンの技術が必要だといわれればそれを覚える。

起業資金が必要だと言われれば資金を稼ぐ。

必要なスキルがあるならそれを身につける。

自分のやりたいことで理想のライフスタイルを叶えるのではなく、「ライフスタイルが叶えられれば、その手段なんてなんでもいいじゃん」と、身軽に、生きることにしたのです。

アフィリエイトをはじめとする「ひとりでも収益をあげるサイトを作る」という選択肢は、そのひとつです。

これは本屋で立ち読みをした本で見つけた働き方だったと思いますが、「こんな手段もあるんだ」と、目からウロコが落ちたことを覚えています。

登る山は違えど、頂上から見下ろす景色は同じだった。

それからは、サイト作成の技術やウェブマーケティングの知識を学ぶことだけに注力をするようになりました。

その過程については「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話」にも書いていますが、1年3ヶ月という短期間で、ゼロの状態からPC
一台で月30万程度の収益を上げる力を身につけることができました。

そして2012年7月に出国をしてから、今に至るまで、世界の色んな国にアパートを借りて生活し、仕事をするようなライフスタイルを続けています。

それは、僕が小説家として叶えたかった風景をそのまま体現した働き方です。

登る山は違いましたが、結果的には、同じ頂上からの景色を見下ろすことができたと思っています。

夢を叶える手段はひとつしかない。でも、その先のライフスタイルを叶える手段はたくさんある。

今になって思うのは、僕が叶えたかったものは、小説家になる夢ではなく、その先の世界のどこでも仕事ができるライフスタイルの方だったということです。

求めていたのは頂上からの景色を見下ろすことで、その道程はどんなものでもかまいませんでした。

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そして、こういう人は、僕の他にもけっこういるのではないかと思います。

たとえば、「ロックスターになりたい」というのが夢で、ロックスターになって「みんなにちやほやされる生活がしたい」というのがその先のライフスタイルです。

ロックスターになる夢は、ロックスターになることでしか叶えられませんが、ちやほやされる生活は、ロックスターにならなくても叶えることはできます。

講演家とか、セミナー講師、人気ブロガーもそうですね。ミュージシャンとして成功するよりも、運や才能で左右されない選択肢はたくさんあります。

夢を叶える手段は、ひとつしかありません。

しかし、その先にあるライフスタイルを叶える手段はたくさんあります。

もし、夢を必死に追いかけているのに全く結果が出てこないなら、一度、ライフスタイルを叶えることにフォーカスしてみてください。

これまで見えなかった選択肢が見えてきますし、夢を叶えることに使う労力よりも少ない時間で、劇的に、人生が変わることもあるからです。

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