-
静岡
55日目:天城越えでスピカを覚えた日
ガソリン(1375)、野菜(105)、パン(120)、上原仏教美術館(300)、了仙寺(450)=2350 下田を回る。下田は小さき港町にて自転車の必要はあらず。魅力的な路地脇道が多く、日向に猫の姿も見かける。猫の多い町は人間にとっても住みやすき町と誰かが言う。 了仙寺... -
神奈川
53日目:美しい風景にすら、貧乏人は触れることができないと知る
箱根駅伝ミュージアム(500)、小田原城(600)、駐車場(700)、ガソリン(2000)、水(125)=3925 【箱根駅伝ミュージアム】 駐車場料金が悔やまれて悔やまれる。非常に悔やまれる。ただそれだけの感情に支配される一日の終わりがまた悔やしい。 箱根駅伝ミュージ... -
神奈川
52日目:箱根峠をのぼり、富士に仰天する
朝飯(240)、昼食(200)、駐車場(600)=1040 【横須賀を巡る】 横須賀は、すでに街としての役割を果たし、くたびれていた。 三笠公園やヴェルリー公園の遊歩道がいくらきれいに整備されようと、そこから軍艦の群れを眺めることが出来ようと、今後、この街が... -
東京
51日目:井の頭公園散歩
新聞(130)、パン(120)、マック(400)=650 東京は東京で、優しい桔梗色の夜明けをしていた。 西荻窪の駅前を自転車で散策する。そうして井の頭公演を1時間散歩して写真を撮る。 井の頭公演の猫の古老を主人公にした話を思いつく。 -
千葉
29日目:彼らの救いはどこにあるのだろうか
友人に誘われた宗教団体の大会風景を眺めながら、欺瞞の匂いを嗅ぎ取った。 教義を実践したことでいかに生活が晴れ晴れとしたかを、誇らしげに信徒さんらは発表をしていた。 生活の苦しみや悩みを、教義が救った部分はもちろんあるのだろう。しかし、生活... -
千葉
24日目:ふたつのものを同時に抱え込むのは無理だ
二つのものを同時に抱え込むのは無理だ。 ベースは弾けなくなってもかまわない。俺は物語が書けるようになりたい。 途中で簡単に投げ出すようなものなら、所詮その程度の想いだったと諦めがつく。 もちろん音楽は辞めない。路上には立ち続ける。 けれど生... -
千葉
23日目:生半可な気持ちで、中途半端な世界に、誰かを連れてこようとするな
古本(650)、昼食(200)、パン(116)、駐車場(400) 結果的にしょんぼりしたものになったとしても、せめて人前に立っている時だけは、堂々と猛者のように振る舞うべきだ。 いつも結果は悲惨だ。後悔と反省に影を引かれながらとぼとぼと車へともどる私はまった... -
福島
21日目:雨の四倉港を後に、千葉に戻る
買ったもの:アクエリアス(150)、毎日新聞(130)、パン(135)、じゃがりこ(150)、高速代(1000) 午前6時起床、四倉港。 太平洋から上る朝日をと期待したが、濁った乳白色の空からは冷たい雨がしとしとと溢れて止む気配はなかった。 支度を済まして、すぐに高... -
福島
20日目:草野心平記念館へ
野菜ジュース(105)、新聞(130)、パン(135)、草野心平記念館(420)、ガソリン(2000)、昼食(200)、ボトル(150) 【太平洋へ出る】 太平洋へ出る。 鉛を煮詰めたような色の波が、大勢でかけっこをするように、ブロックを積み重ねた堤防のゴールへと次から次に雪... -
宮城
19日目:23歳をもう3年くらいやっている気持ちになる
走行距離:140キロ 野菜ジュース(105)、パン(135)、河北新聞(130)、昼食(200)、コーヒー(210)、お菓子(145)、ガソリン3000円 【朝】 明け方、車は東を向いていた。太平洋から生まれたばかりの太陽が、強烈に瞼を照らした。 朝靄に包まれた太陽の光は、真っ... -
宮城
18日目:僕は自分の人生に絶望しているが、それと同じ分量の希望も抱いているのだ
走行距離:65キロ 購入したもの:野菜ジュース(105)、パン(250)、昼食(200)、オルゴール美術館(800)、藤田喬平ガラス美術館(1000)、駐車場(1100)、 【二日目の松島】 二日目の松島は、松島には興味の片鱗をも向けず、美術館を巡る。 松島の観光料は高い。... -
宮城
17日目:おい松島、おいおい松島、おい松島!
走行距離:60キロ 購入したもの:毎日新聞(130)、牛乳(105)、エヴァパン(135)、昼食(200)、食費(315)、石ノ森萬画館(800)、駐車場(700)、ガソリン(3000) 【石巻からはR45で松島まで】 「松島やああ松島や松島や」の芭蕉の句で有名なかの松島へ。 到着する... -
宮城
16日目:宮城に到着してからテンションが激しく落ち込んでいる
走行距離160キロ 岩手日報(130)、野菜ジュース(105)、缶詰(210)、本(150)、世嬉の一酒資料館(300) 宮城に到着してからテンションが激しく落ち込んでいる。車内に引きこもっているのも詰まらないからという理由で外へ出ている。 平泉に立ち寄るが、じじばば... -
岩手
15日目:旅のルールを決めよう/宮古街道を走らせ、盛岡へ
走行距離:166キロ 支出:毎日新聞(100)、野菜ジュース(105)、岩手県立美術館(800)、イカ焼き(200)、ガソリン(4123)、駐車場(300)、夜食(300)、矢巾温泉(500) 【旅のルールを決める】 ルールを決めよう。 ①日曜日の夜は演奏しない。演奏しても仕方がない... -
岩手
14日目:県道41号線を抜けて、極楽浄土の浜を目指す
走行距離:143キロ 買ったもの:岩手日報(130)、野菜ジュース・牛乳(210) 6時半起床。寝袋2枚重ねてもまだ寒い。外気は冷たく、パリパリに乾燥している。喉と鼻をやられる。 出かけに、以前もらったユンケルを飲む。黄金の箱を開けると、さらにケースに... -
岩手
14日目:魹ヶ崎〜浄土ヶ浜へ。こんな寂しい浄土なら、俺は行きたくないなと思う。
・走行距離143キロ ・岩手日報(130)、野菜ジュース・牛乳(210) 6時半起床。寝袋2枚重ねてもまだ寒い。外気は冷たく、パリパリに乾燥している。喉と鼻をやられる。 出かけに、以前もらったユンケルを飲む。黄金の箱を開けると、さらにケースに包まれた30m...