9日目:男鹿半島を巡りナマハゲに会いに行く。生きることの生々しい衝動に触れ、泪を流す。

・走行距離148キロ
・なまはげ関連800円/秋田新報120円
・なまはげ館、男鹿真山伝承館、真山神社を巡る。人情味あふれるなまはげの心意気に感動する。
・男鹿半島をトロトロと一周する。ゴジラ岩見物、入道崎で昼寝。
・八郎潟の干拓地を横切る。あまりの広大さに唖然とする。田園風景に満足する。干拓博物館は無料だった。
・柳澤、小野から電話
・秋田魁新報をスクラップする。インドで新しい言語が見つかったという記事。

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朝5時半に起床@道の駅てんのう。徐々に起床が早くなる。

目覚めたとき小雨だった空模様だが、朝日が上るとともに、コバルトの空が、雲間を開拓していった。朝の天気は頼りにならない。日本海側の天候はコロコロ変わるということが次第にわかってきた。

男鹿半島まで車を走らせて、ナマハゲを観にいく。

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ナマハゲ行事は毎年、大晦日の晩に男鹿半島のほぼ全域で行われる。

ナマハゲの語源は「ナモミを剥ぐ」という言葉がなまったもので、ナモミとは炉端にかじりついていると手足にできる火型のこと。それをはぎ取り、怠惰をいましめるのがナマハゲである。男鹿のナマハゲは真山・本山に鎮座する神々の使者と信じられている。

災いを払い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪神として、各家では丁重に迎えもてなすそうだ。

ナマハゲのドキュメンタリー映像を見ながら、波だがあふれてきたのは何故だろう。見渡すと、自分と同じように涙を流すご夫人が何人かいた。強烈な何かが心に触れたのだ。それをうまく言葉で言い表す事ができない。なにか、熱烈な愛情のようなもの、生きる事に直結した魂のようなものが、生々しくべらぼうに迫ってきたのだ。

男鹿半島の先端、入道崎へ向けて走る。

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八郎潟にもどり、開拓記念館に足を運ぶ。

干拓博物館は無駄に税金を使った大きな建物で、3面に渡る巨大なビデオルームや、干拓の様子をパネルや写真にものたらず、実物大の模型まで作ってしまう手の入れよう。自分たちの未来を、干拓によって切り開いたことの誇りを随所に感じた。

干拓前は琵琶湖に次いで日本で2番目に大きな湖だったという。男鹿半島に大きく口を開けた、干拓前の八郎潟の衛星写真を見たときは驚いた。切り開かれた田園風景のど真ん中を走らせる。舗装された道とは違い、砂利道で、いくつもの水たまりを跳ね上げながら進んだ。それが延々と続いた。

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1000円あれば、おいしいものを食べるより、100キロ先の風景に逢いたい。ただ今日は、走りすぎて疲れた。いつか秋田美人とおつきあいをしてみたい、そんな淡い希望をいだいて眠る。

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