6日目:十和田湖を離れ、弘前へ。路上で弾いていると警官に追い出される。

  • 十和田で猫とたわむれる。
  • 石投げは最高5回。右肩が筋肉痛
  • 黒石の暑い温泉に入る。
  • 太宰治の『新ハムレット』を買う。
  • 弘前で警官に追い立てられる。

十和田湖の西に面した野営場から、たくましい朝日を拝むことができた。カメラの充電が残っていないことが残念でならない。充電は、走っている最中に車のシガーソケットでやるため、こうして野営をしていると、充電方法がないのである。

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キャンプ場を出るとき、管理人と会話する。人当たりの良い、よく日に焼けた、いかにも釣り人といった風情を醸し出す人であった。ここのマスを食うと、他のマスは食えないという。川魚独特の臭みはあるが、刺身でもいけるそうで、それはぜひ食べてみたいものだと思った。

キャンプ場を離れ、手頃な入浴場所を探しに走る。

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風呂は、地元の銭湯に浸かることにしていた。カーナビに「銭湯」と入力すると、最寄りの湯場が出てくる。近場で出てきた黒石の大衆浴場に向かうことにする。ここの入浴料は150円であった。

8畳ほどの小さな湯船だ。地元の老父が浸かっていた。

熱い湯だった。源泉は58度。58度の湯に人が入れるわけはない、少し水足ししている筈だが、手足が腫れ上がる程熱かった。おかげで、湯船から出ると疲れが一気に吹っ飛び心地よい気分になる。

弘前まできて、駐車場で昼寝をする。

演奏をすると決めた日は落ち着かない。自信がないからだ。まともにやれる曲が一曲もないなかでどんな顔で立てばいいのか。ともかく今日できることを、できるように、丁寧にやるしかない。

弘前駅前で準備をしていると注意された。じゃあと人気のない公園のステージでやっていたが、これもまた注意された。

街全体で取り締まっているようだった。駅前にホテルが多いせいだろう。Isn’t She Lovelyが気持ちよく弾けたような気がする。嬉しい。秋田ではこの曲に加えてSt.Thomasを覚える。

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