64日目:飛騨山脈の峠を越えて、飛騨の小京都へ

12/13(月)
ガソリン(1280)、晩飯(200)、駐車場(300)、土産(1380)=3160

安曇野を出て松本へ下り、雪の158号線を西に、飛騨山脈の峠を超える。

飛騨山脈を超える唯一の街道にて、稲核ダム、水殿ダム、安房峠を抜けて飛騨高山へ。霙まじりの雨が降り、風は車体を横から揺らし、凍るような寒さに耐え続ける。気温は、0度。

亜高山帯針葉樹林を形成する樹木の種類は、本州ではモミ属のシラビソとオオシラビソ、トウヒ属のトウヒほかと、コメツガ、カラマツが中心。広葉樹はダケカンバを中心にドロノキ、ヤナギ類やハンノキが混ざる。特に亜高山帯の上限、ハイマツ帯との境界線では外科悍馬の比率が高くなるため、ダケカンバ帯と呼ばれることがある。本州の針葉樹林はモミ属が圧倒的に中心で、コメツガがそれに続き、トウヒは少ない。針葉樹は、ハイマツを例外として、直立的な樹形のために極端な多雪に弱い。

比較的オオシラビソは多雪環境に強い。他はダケカンバか、ナナカマドなどの落葉広葉樹が冬木立で林立している、常日頃気になっていたのは、そのコントラストであると考える。

高山市中心部は江戸時代以来の城下町、商家町の姿が保全されており、その景観から「飛騨の小京都」と呼ばれている。歩いてみて、なぜこのような奥地に、これほどまとまった江戸家屋の集落があるのかと不思議に思ったが、奥地だからこそ、手が入らずに残ったのだろう。

真っ白な土塀や、格子の障子戸が自分は好きだ。日本の街並はどれもくすんで灰色に見えると思っているが、江戸屋敷の白と黒のさっぱりとしたコントラストは、雨の中で見ても清々しく感じる。建築用語を覚えたい。

飛騨の日本酒を土産に買う。80キロを遠回りして北上し、白川郷の道の駅へ。

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