17日目:おい松島、おいおい松島、おい松島!

走行距離:60キロ
購入したもの:毎日新聞(130)、牛乳(105)、エヴァパン(135)、昼食(200)、食費(315)、石ノ森萬画館(800)、駐車場(700)、ガソリン(3000)

目次

石巻からはR45で松島まで

「松島やああ松島や松島や」の芭蕉の句で有名なかの松島へ。

到着すると狭い土地によくもまあ観光客が集まるもので、とても絶景に集中するどころではない。

海岸には遊覧船が所狭しと並んでいるし、そのアナウンスがまたよく響く。ガイドのおばはんの声も響く。

「おい松島!おいおい松島!おい松島!」と、なんだかデキの悪い生徒を叱るような心持ちでともかく遊歩道沿いを歩いた。

・今「松島」の項目をwikipediaで調べていたのだけど、どうやら「松島や」の句は、芭蕉が詠んだものではないという。

芭蕉がこの地を訪れた時、あまりに絶景なので句が浮かばなかったという逸話は事実だが、この川柳は後世の狂言師・田原坊が詠んだというのが有力。それすらも「松島やさてまつしまや松島や」が誤って伝わったそうで、結局正確な作者は「不明」だそうだ。

それでも夕日に染まりゆく松島の光景は美しかった。宮城は空と雲が美しく、表情が豊かだ。雲間から覗く空の色は、ガラスのように澄み切った蒼色で吸い込まれそうになる。

雲は、くじらのような戦艦型が雄大にいくつも泳いでいた。上空は風が穏やかなのか、日差しを背中に受けて、心地良さそうにしていた。なぜ浄土ヶ浜にしても松島にしても、岩上に松が生えているのだろう。

石巻

石ノ森萬画館へ行く。受付のおねいさんが、009のコスプレをしていたのが嬉しかった。

北風が強く吹き荒れていた。米がうまく炊けるだろうかと心配したが、凍死しないかどうかをより心配すべきと思う。

金のどんぶりシリーズは、何か戦後の炊き出しを彷彿とさせる、ドロドロとした液体であるから嫌煙していたのだ。3つ購入。食べて、後悔を思い出す。

目次
閉じる