- 富山
66日目:富山市内へ
12/15(水) ガソリン(1290)、書籍(3670)、朝飯(220)、マック(200)、万葉歴史館(210)=5590 富山県では本日初雪を観測したらしい。自分の走る場所では、雪よりも大部分が霙であった。一瞬、2時過ぎ、大陽がのぞき、雲間からはコバルトの空色がのぞいて、ただ... - 岐阜
65日目:白川郷と職務質問
12/14(火) ガソリン(1400)、温泉(400)、和田屋(300)、和紙の里(300)=2400 世界遺産に登録されている白川郷の合掌造り集落は、登録されていることを忘れるほどこじんまりとして、つつましく、生活感に溢れている。 飛騨地方の白川郷と五箇山にある合掌造り... - 岐阜
64日目:飛騨山脈の峠を越えて、飛騨の小京都へ
12/13(月) ガソリン(1280)、晩飯(200)、駐車場(300)、土産(1380)=3160 安曇野を出て松本へ下り、雪の158号線を西に、飛騨山脈の峠を超える。 飛騨山脈を超える唯一の街道にて、稲核ダム、水殿ダム、安房峠を抜けて飛騨高山へ。霙まじりの雨が降り、風は車... - 未分類
三題話「日本酒、辞典、松葉杖」
まだ花弁の瑞々しさをかすかに残しながらも、風化にさらされて、日暮れのようなかすかな黒ずみの気配をほのかに全身に匂わせた、「侘」という漢字は、そうゆう女性でした。 彼女はいまや、右手側のニンベンを"松葉杖"にしてもたれかかり、重力ですらも耐え... - 長野
63日目:安曇野の道の駅に篭って小説を書く
12/12(日) ガソリン(2000)、モス(410)、温泉(400)、マック(105)=2915 温泉で生き返る。健全な肉体を持つ23歳の男である自分を意識する。 小野、山中、タイスと現在連絡が取れる友人の半分くらいと立て続けに電話で話した。 一曲、ためしにアレンジを考えよ... - 長野
62日目:これを書き上げるまで、安曇野を出ないことにする
■12/11(土) 朝飯(205)、食費(450)、モス(450)、マック(210)=1215 午前中と午後3時まで廃人同様の生活を送る。顔も洗わず、身体は脂ぎって、車内は不快な匂いが充満していた。銀化粧した常念岳のすがすがしさも眼に入らぬほど、自我に溺れていた自分の小さ... - 長野
61日目:上田城〜安曇野へ
12/10(金) 別所鉄道(370)、古本(210)、新聞(110)、パン(110)、上田市博物館(250)、ガソリン(1320)=2370 上田市は古戦場跡公園にて車を停めて上田市街へ5kmの道程を自転車で駆け、上田城公園を中心に観てまわった。 上田は映画撮影が多く行われている。昨... - 山梨
60日目:言葉が生まれる源泉のようなところが、嘘でまみれている
12/9(木) 温泉(400)、野菜ジュース(105)、卵(208)、昼食(200)=913 パリパリに乾燥した凍りつく夜。咽の奥に亀裂が入り、水を飲むと染みる。 夢の中で韓国人の青年と話した。しばらく話していると、彼は急に「何か嘘をついているでしょう」と糾弾してきた... - 山梨
59日目:甲府は背の低いさっぱりとした街だった
12/8 温泉(400)、ガソリン(1000)、パンと水(231)、古本(915)=2546 ・冒険家の植村直己は日本徒歩縦断を、所持金3万5000円、タオル一枚、パンツ一枚と手帖を腹巻きに、ただそれだけの装備で52日間を走破した。ただ、3000キロという距離感を身体に叩き込むだ... - 静岡
57日目:河口湖畔で楽園の柱を書き上げる
ガソリン(1320)、朝飯他(470)、洞穴(250)、夜食他(800)=2840 夜明けの富士山を求めて朝5時に徘徊するが結局これぞという構図には出逢えず。富士の麓には樹海が広がりそれが緑のカーテンのように並んでいるので、その隙間を見つけなければ行けない。唐突に... - 小説
楽園の柱
1 ごおんごおぉんごおぉぉん……と丘の上の時計台が鳴りました。 水車小屋の裏を流れる小川の淵で、夢の羊とたわむれていた少年は、くるりと丘の時計台を振りむいて時計盤を確認しました。時計版の目盛りは全部で9時までしかなく、その短針が8時をまっす... - 住み込み時代
仕事がつらいのではなく、仕事がわからないのが辛い。
仕事がつらいのではなく、仕事がわからないのが辛い。 あまりにも放置が過ぎる、と思う一方で、あと1ヶ月半でいなくなるような人間に、マジメに教育などしていられないというのが正直なところだろう。 ぼくも逆の立場であれば、ひと夏の派遣など、邪魔に... - 住み込み時代
住み込み寮の内装描写
私の部屋は戻ってくる人たちには丸見えのようで、ちょうど小さな駐車場になっていることから、たまたま前を通り過ぎた女の子に声をかけられた。 あわてて網戸を開けて顔をのぞかせて挨拶をする。自己紹介をすると上記の「ああ、第三の男!」という反応。 ... - 小説
生活と花
扉をあけると、一輪の薔薇とともに、逆光を背負った彼女があった。玄関に招き入れると、小ぶりな薔薇の純白が、彼女の穏やかな表情とともにぼうっと浮かび上がった。 「これ、活けようと思うの」 彼女の声は明るく弾んでいた。その明るい調子は、倦怠に満... - 小説
無糖の王様
渡されたのはひとつだけ。それでは甘味が足りなかった。 席を立ってカウンターに詰め寄ってバケットに手を突っ込む。3つ。喫茶店の赤いロゴマークが真ん中に小さくプリントされている、オリジナルの砂糖。僕はこの柄が好きだ。映えない生活の中で数少ない... - 小説
アイスコーヒー、宇宙へ。
アイスコーヒーを、飲むとしますよね。カフェラテとかカプチーノじゃ駄目です。アイスコーヒーを選びましょう。 ガム・シロップとミルクを入れてよく書き混ぜて、よおおく混ぜて、適当に飲みながら、本を読んだりタバコ吸ったり書き物をしたり、ほうってお...
世界を自由に 飛び回る力をつける