Shopify POSの 料金と使い方 ネットと実店舗の在庫を1つにするレジアプリ

Shopify POSとは?実店舗とネットショップの在庫をまとめる方法と料金

「実店舗やイベントのレジでも、ネットショップと同じ在庫を使える?」
「Shopify POSの料金は、店舗が増えるといくらになる?」

Shopify POSは、ネットショップと同じ管理画面で、店頭の会計と在庫をまとめるためのレジアプリです。手持ちのiPhone・iPad・Androidに入れて使います。

✅️ ネットショップと実店舗・ポップアップで同じ商品を売っている
✅️ 店で売り切れた商品にネットで注文が入る、という食い違いをなくしたい
✅️ 店頭とネットのお客さんを、同じ顧客の情報で管理したい

こうした人には、Shopify POSは検討する価値があると思います。基本の機能(POS Lite)は有料プランに含まれ、スタッフ管理や交換が必要な店舗だけ、POS Pro(1ロケーションにつき月13,000円)を足せばよいためです。

注意したいのは、日本では店頭のカード決済にShopify ペイメントを使えず、Squareなどの外部の端末が必要なことです。実店舗だけで売るなら、Squareなどの月額0円のPOSレジで十分です。

この記事では、Shopify POSの料金・使い方と、Squareとの違い・連携の方法を整理します。POSを使うにはShopifyの有料プランが前提なので、まずはプランの料金と機能を公式サイトで確かめてみてください。

Shopifyと主なネットショップ作成サービスの比較▼

項目ShopifyBASESTORES
無料プランなし(3日間の無料体験。カード登録不要)スタンダード 月額0円フリープラン 月額0円
有料プランの月額(月払い)Basic 月4,850円(税込・税抜の記載なし)グロース 月19,980円(税込・税抜の記載なし)スタンダード 月3,960円
有料プランの月額(年払い)Basic 月3,650円(税込・税抜の記載なし)グロース 月16,580円(税込)スタンダード 月3,300円
クレジットカードの決済手数料3.55%(Basic・国内カード。海外カード・Amexは3.9%)スタンダード 3.6%+40円+サービス利用料3%/グロース 2.9%フリー 5.5%〜/スタンダード 3.6%〜
(出典:Shopify・BASE・STORESの公式サイト)

結論:Shopify POSはネットショップと実店舗の在庫を1つにしたい人向け

Shopify POSが役に立つのは、ネットショップと実店舗(またはイベント・ポップアップ)の両方で、同じ商品を売る人です。

店頭で売れた分がネットショップの在庫からも減るので、「店で売り切れたのにネットで注文が入った」という食い違いを防げます。商品・顧客・売上の記録も、1つの管理画面にまとまります。

逆に、次のような人には、Shopify POSは必須ではありません▼

こんな人 考え方
実店舗だけで、ネットショップを持つ予定がない Squareなど、月額0円から使えるPOSレジで十分
店頭でカード決済まで1台で済ませたい 日本ではShopify POSだけでは完結しない
ネットショップをこれから作る まずネットショップを作り、POSは店頭販売を始めるときに足せばよい

Shopify POSは「レジ単体」で選ぶものではなく、Shopifyのネットショップを持っている人が、店頭の販売を同じ在庫でつなぐための道具です。

生成AIやWebマーケティングの業界に長くいる立場から見ても、ネットと店舗の在庫を手作業で合わせるのは、売上が伸びるほど負担が増えるところです。両方で売るなら、最初から1つの在庫で回せる意味は大きいと思います。

Shopify POSとは(ShopifyのPOSシステム)

Shopify POSは、Shopifyが提供する公式のPOSアプリです。iPhone・iPad・Androidに入れて、店頭やイベントでの会計に使います。

公式サイトでは、実店舗・オンライン・SNSの販売をまとめ、在庫を同期できると説明されています。1店舗だけでなく、複数の店舗や、マーケットなどの出先での販売にも対応しています。

Shopify公式サイトのトップページ
出典:Shopify公式サイト

できること

商品・在庫・顧客をネットショップと共通にしたまま、店頭で会計できるレジです。

Shopify POSでできる主なことは、次のとおりです▼

できること 中身
店頭の会計 商品を選ぶかバーコードを読み取り、支払いを記録する
在庫の一元管理 店頭で売れた分が、ネットショップと同じ在庫から減る
顧客の管理 店頭とネットの購入を、同じ顧客の情報にまとめる
割引・ギフトカード ディスカウントコードやギフトカードを店頭でも使える
返金・レシート 返金の処理、メール・SMSでのレシートの送付
複数のロケーション 店舗ごとに在庫を分けて管理する(Basic〜Advancedは10ロケーションまで)

ネットショップに登録した商品をそのまま使えるので、店頭用に商品を登録し直す必要はありません。

対応端末と周辺機器

Shopify POSのアプリは、スマホとタブレットで動きます。公式ヘルプに書かれている動作要件は次のとおりです▼

端末 条件
iPhone iPhone 7以降、iOS 15.1以降
iPad iPad(第5世代以降)・iPad Air(第2世代以降)・iPad mini(第4世代以降)・iPad Pro、iPadOS 15.1以降
Android 公式のAndroid 10.0以降のスマホ・タブレット

公式ヘルプには、パソコン(ノートパソコン・デスクトップ)では使えないと書かれています。レジ用に、手持ちのiPadやスマホを1台用意するのが基本の形です。

レシートプリンター・バーコードスキャナー・キャッシュドロワーなどの周辺機器もつなげます。

ただし、ヘルプで案内されているShopifyの公式ハードウェアストアの国の一覧に、日本は入っていません。周辺機器は、対応する機種を自分で選んで用意することになります。

日本では店頭のカード決済に外部の端末が必要

ここが、日本でShopify POSを使うときに一番注意したい点です。

公式ヘルプ(日本のShopify ペイメント)では、日本ではShopify ペイメントはオンライン販売にだけ使え、店頭(POS)の決済には使えないと書かれています。店頭でカード決済を受けるには、外部の決済サービスと、そのカード端末を使います。

外部の端末で決済したときの流れは、次のとおりです▼

  1. Shopify POSで商品を選び、会計に進む
  2. 外部の決済端末(Squareなど)で、同じ金額のカード決済をする
  3. Shopify POSで、外部の端末用に作った支払い方法を選び「支払い済み」にする
日本の店頭でカード決済を受けるときの流れの図です。Shopify POSで会計し、外部の決済端末でカード決済をしてから、Shopify POSに戻って支払い済みにするため、POSと外部の端末の両方を操作します。

外部の端末で決済した金額は、Shopify POSに自動では入りません。Shopify POSと外部の端末の両方で金額を扱うので、入力の手間と打ち間違いに気をつける必要があります。

Shopify POSの料金(POS LiteとPOS Pro)

Shopify POSの料金は、2つの段階に分かれています。

  • POS Lite(基本の機能):Shopifyの有料プランに含まれる。追加の料金はなし
  • POS Pro:店舗向けの機能を足す追加の料金。店舗(ロケーション)ごとにかかる

まとめると次のとおりです▼

項目 POS Lite POS Pro
料金 Shopifyのプラン料金に含まれる 1ロケーションにつき月13,000円
公式の位置づけ ポップアップやイベントでの販売向け 実店舗を持つ小売業者向け
無料体験 — 14日間(Shopify App Storeの記載)
Plusプラン — Plusには20ロケーション分が含まれる

Shopify POSを使うには、まずShopifyの有料プランが必要です。いちばん安いBasicは、月払いで月4,850円です。

POS Proで増える機能

POS Liteでも、会計・在庫の一元管理・顧客の管理・割引・ギフトカード・返金はできます。POS Proで増える主な機能は次のとおりです▼

分野 POS Proで増える機能
スタッフ スタッフの役割と権限の管理、POS専用のスタッフを無制限に追加、販売にスタッフを紐づける
会計 自動割引、レシートの印刷のカスタマイズ、注文のキャンセル、交換、カートの保存
受け渡し 自宅への配送、店舗受け取り、ローカルデリバリー
在庫 アプリでの在庫の追跡と調整、在庫の移動
分析 1日の売上レポート、アプリ内の小売分析

イベントで月に数回売るくらいなら、POS Liteで足ります。スタッフが交代で店頭に立つ、交換や取り置きを受ける、といった常設の店舗の運営になると、POS Proの機能が効いてきます。

イベントやポップアップでの販売だけならPOS Liteで足り、常設の店舗でスタッフ管理や交換・取り置きが必要ならPOS Pro(1ロケーションにつき月13,000円)を選ぶ、という分岐図です。

実店舗1つで使うときの月額の目安

Basic(月払い)にPOS Proを足した場合の、1か月の固定費は次のとおりです▼

構成 1か月の固定費 1年の合計
Basic+POS Lite 4,850円 58,200円
Basic+POS Pro(1店舗) 17,850円 214,200円
Basic+POS Pro(2店舗) 30,850円 370,200円

このほかに、店頭のカード決済には外部の決済サービスの手数料がかかります。たとえばSquareの対面決済の手数料は2.5%からです(年間のキャッシュレス決済額など、条件があります)。

POS Proの料金は、店舗(ロケーション)が増えるたびに足されます。まずPOS Liteで始め、スタッフ管理や交換が必要になった店舗だけPOS Proにするのが、むだの少ない順番です。

Shopify POSの導入の手順と使い方

導入の手順

Shopify POSを使い始めるまでの手順は、次のとおりです▼

  1. ステップ1:Shopifyのストアを作る(公式サイトから無料体験を始められます。クレジットカードの登録なしで3日間試せる)
  2. ステップ2:管理画面で、販売チャネルにPOS(Point of Sale)を追加する
  3. ステップ3:iPhone・iPad・AndroidにShopify POSのアプリを入れ、ストアのアカウントでログインする
  4. ステップ4:店舗をロケーションとして登録し、店頭に置く商品の在庫数を入れる
  5. ステップ5:支払い方法を設定する。現金のほか、外部の決済端末用に、カスタムの支払い方法(例:「Square」)を作っておく

ネットショップに商品を登録してあれば、店頭用に登録し直す作業はいりません。手間がかかるのは、ステップ4の在庫数を店舗ごとに入れるところです。

POS Proを使う場合は、POSの設定の「POS Proサブスクリプション」から、ロケーションを選んで追加します。

店頭での使い方

毎日の使い方は、大きく3つです▼

場面 すること
会計 商品をタップかバーコードで選ぶ→支払い方法を選ぶ→レシートを渡す・送る
返金 注文を探して返金を記録する(交換はPOS Proの機能)
締め 現金の出し入れを記録し、売上を管理画面で確かめる

カード決済のときは、上で書いたとおり、外部の端末で決済してからShopify POSで「支払い済み」にします。この2回の操作が、日本で使うときの手間の中心です。

ネットショップの在庫と店頭の在庫が同じ管理画面にまとまるので、店頭の売れ行きを見てネット側の発注を決める、といった使い方もできます。

SquareなどのPOSレジとShopify POSの違いと連携

Shopify POSとSquareの違い

実店舗のレジで比べられることが多いのが、Squareです。主な違いは次のとおりです▼

項目 Shopify POS Square
月額 Shopifyのプラン料金に含まれる(Basic月4,850円〜)。POS Proは1ロケーション月13,000円 POSレジのフリープランは月額0円
店頭のカード決済 日本ではShopify ペイメントを使えず、外部の端末が必要 Squareの端末で決済できる。対面決済の手数料は2.5%から(条件あり)
ネットショップとの在庫 同じ管理画面で1つにまとまる Shopifyとまとめるには連携のアプリが必要
端末 iPhone・iPad・Android Square リーダー(4,980円)など

Squareは、店頭でカード・QRコード・電子マネーの決済までを1つのサービスで済ませられるのが強みです。正直に言うと、実店舗だけで売るなら、Squareの方が手軽で安く始められます。

Shopify POSの強みは、ネットショップと在庫・顧客を分けずに済むことです。どちらが合うかは、ネットショップの売上がどれくらいあるかで決まります。

ShopifyとSquareを連携させる方法

「shopify pos square 連携」で調べる人の多くは、次のどちらかをしたいのだと思います▼

やりたいこと 方法
Shopify POSのレジで、Squareの端末を使ってカード決済したい Squareの端末で決済し、Shopify POSで「支払い済み」にする(金額は自動で連携しない)
SquareのPOSレジを使い続け、Shopifyのネットショップと在庫をそろえたい Shopify App Storeの、Squareとの在庫同期アプリを使う

在庫を同期するアプリは、外部の開発会社が作っているものです。たとえば「AutoSync for Square」は、ShopifyとSquareの在庫を自動で同期するアプリで、月49米ドル(3日間の無料体験あり)です。

Squareとの在庫同期アプリは、英語だけのものや、日本のSquareアカウントに対応しているかが説明に書かれていないものがあります。入れる前に、無料体験の期間で自分のストアで動くかを確かめてください。

在庫をネットと店舗で1つにすることが目的なら、連携アプリで2つをつなぐより、Shopify POSに寄せた方が仕組みは単純です。

Shopify POSの良い点・気になる点

良い点

  • ネットショップと店頭の在庫・顧客・売上が、1つの管理画面にまとまる
  • 基本の機能(POS Lite)は、Shopifyのプラン料金のほかに追加の料金がかからない
  • 手持ちのiPhone・iPad・Androidで始められ、商品を登録し直す必要がない
  • 店舗が増えたら、ロケーションごとにPOS Proを足して広げられる

気になる点

  • 日本ではShopify ペイメントを店頭で使えず、カード決済には外部の端末が必要
  • 外部の端末の決済は自動で連携せず、Shopify POSでも支払いを記録する手間がかかる
  • POS Proは店舗ごとに月額がかかり、店舗が増えるほど固定費が上がる
  • 日本向けの公式ハードウェアストアがなく、周辺機器は自分で選ぶ必要がある

カード決済の二重の操作は、レジに並ぶお客さんが多い店ほど負担になります。会計の件数が多い店では、この手間を受け入れられるかを先に考えておく必要があると思います。

Shopify POSが向いている人・向いていない人

向いている人

  • Shopifyでネットショップを運営していて、実店舗やイベントでも同じ商品を売る人
  • ネットと店舗の在庫を、手作業で合わせるのをやめたい人
  • ポップアップやマーケットへの出店が多く、出先でも在庫を確かめたい人
  • 店頭とネットのお客さんを、同じ顧客の情報で管理したい人

向いていない人

  • 実店舗だけで、ネットショップを持つ予定がない人(Squareなどの無料のPOSレジで十分)
  • 飲食店など会計の件数が多く、カード決済まで1台で済ませたい人
  • ネットショップをこれから作る段階で、店頭販売の予定がまだない人
ネットショップを持たないならSquareなどのPOSレジで十分で、ネットショップを持ち店頭でも同じ商品を売るならShopify POS、店頭で売らないならPOSは不要、という分岐図です。

ネットショップと店頭の両方で売る予定があるなら、無料体験の間に管理画面でPOSの設定まで見ておくと、導入の手間を判断しやすくなります。

よくある質問

Q. Shopify POSだけを使うことはできる?

Shopify POSは、Shopifyのストアの管理画面と一緒に使うアプリです。使うにはShopifyの有料プランの契約が前提になります。ネットショップを持たないなら、Squareなどの月額0円のPOSレジの方が費用を抑えられます。

Q. パソコンでShopify POSは使える?

使えません。公式ヘルプには、Shopify POSはiOSとAndroidの端末だけで使え、ノートパソコンやデスクトップでは使えないと書かれています。

Q. 電子マネーやQRコード決済は受けられる?

カードと同じく、外部の決済サービスで受けます。たとえばSquareは、カード・QRコード・電子マネーの対面決済に対応しています。決済したあと、Shopify POSで支払いを記録する流れも同じです。

Q. POS Proは無料で試せる?

Shopify App StoreのPOSアプリのページでは、POS Proに14日間の無料体験があると書かれています。試用期間が終わったあとに続けるときは、POSの設定でPOS Proを選び直す必要があると公式ヘルプに書かれています。

まとめ|まずネットショップを作り、POSは必要になってから

Shopify POSの要点を振り返ります。

  • Shopify POSは、ネットショップと同じ管理画面で、店頭の会計と在庫をまとめる公式のレジアプリ
  • 基本の機能(POS Lite)はプラン料金に含まれ、POS Proは1ロケーションにつき月13,000円
  • iPhone・iPad・Androidで動き、パソコンでは使えない
  • 日本では店頭のカード決済に外部の端末が必要で、Shopify POSでも支払いを記録する
  • 実店舗だけならSquareで十分。Squareと在庫をそろえるなら連携アプリを使う

迷ったら、まずShopifyでネットショップを作り、店頭で売るときにPOS Liteから始めてください。スタッフ管理や交換が必要になった店舗だけPOS Proを足すのが、費用をむだにしにくい順番です。

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無料プランなし(3日間の無料体験。カード登録不要)スタンダード 月額0円フリープラン 月額0円
有料プランの月額(月払い)Basic 月4,850円(税込・税抜の記載なし)グロース 月19,980円(税込・税抜の記載なし)スタンダード 月3,960円
有料プランの月額(年払い)Basic 月3,650円(税込・税抜の記載なし)グロース 月16,580円(税込)スタンダード 月3,300円
クレジットカードの決済手数料3.55%(Basic・国内カード。海外カード・Amexは3.9%)スタンダード 3.6%+40円+サービス利用料3%/グロース 2.9%フリー 5.5%〜/スタンダード 3.6%〜
(出典:Shopify・BASE・STORESの公式サイト)