12月29日:1円の価値

基本、朝飯はバナナで済ませているのだけど

買い忘れたせいで、今朝はうだうだしたまま食いそびれている。

 

ここあいりん地区では、バナナは一房78円で買える。

1本ではなく「一房」なのがポイント。

太さにもよるけど4、5本くらいついている。

 

スーパー玉手では78円のバナナと98円のバナナが売られていて、

98円バナナはつるんときれいで、

78円のものは、見た目が少し悪かったり、皮の斑点がポツポツ目立つものだったりする。

 

まあ98円でも十分安いと思うのだけど、

20円という微差が、スーパーでは天地の差に思えるから不思議である。

スーパーという場所ほど、1円の価値について考える場はないのではないか。

 

仕事では1円を稼ぐために躍起になり、1円を守るために思考の限りを尽くし、

スーパーでもまた1円を節約するために頭を悩ませている。

ここ数か月ほど、1円の価値についてじっくり考えた時期は自分の中にはなかった気がする。

 

昨日、その玉手へ歩いている途中、

新今宮駅の職安前で、自転車に乗った労働者風の数人が、

「今年もおつかれ。また来年~」

と陽気に挨拶して別れているのを目にし、年末を実感した。

 

年末年始も、自分のやることに違いはきっとない。

バナナを食い、

PCにかじりつき、

視力を悪くし、

腰を悪くし、

売り上げに頭を悩ませ、

まだかまだかと報酬の管理画面をにらみつけているに決まっている。

 

今年はそれでいい。

ただ来年は、そうであってはならない。

そんな風には、絶対にしてやらんぞ。

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