23歳、うつ病で企業を退職した僕が、ひとりで起業をして生計を立てるまでの2年間でやった6つのこと。

こんにちは、パワートラベラーの阪口です。

最近、「新卒社員が簡単に会社を辞める」というニュースや「うつ病で退職してしまった」という話をよく聞きます。

僕自身23歳のとき、社会人2年目の春に鬱病になり、企業を退職してしまいました。

そのとき、「もう自分は企業で働くことはできない」と諦めて、ひとりでもできるWEBビジネスでの起業を志した経緯があります。今では企業や組織の後ろ盾を持たずに、ひとりでも生計を立てられるようになりました。

そこに至るまでに僕がやってきた6つのことをまとめてきました。同じようにひとり起業を考えている方の、少しでも参考になれば嬉しいです。

1.満足度を感じるレベルを極限まで下げる。

うつ病になって会社を辞めると、「一体自分はなにをやってるんだ」という絶え間ない自責の念に襲われます。

同期はふつうに働いて実力をつけているのに、頭の中をぐるぐるとネガティブなことばかりが思い浮かんで動くこともできない。そんな自分にさらに嫌気が差すというサイクルです。

この状況はとても辛く、放っておくと「死にたい」と思い、本当に自殺をしてしまう人もいます。僕もまた、未遂をしてしまったそのひとりでした。

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僕は服薬による自殺未遂をしたあと、半年ほど身体が動かなくなってしまいました。

どう生きていいかわからない。生きているのがただただ辛い。色んなことが頭に思い浮かんで、どうしようもない気持ちになる。それでも生き続けなくてはならない。

そのときに心がけたのが「満足度を感じるレベルを極限まで下げる」ということでした。

その日、なにもせずに日が暮れると虚しくなる。そうではなく、「今日も呼吸をして、なんとか生き延びた」というただそれだけのことに、満足を感じるように自分に言い聞かせること。

朝少しだけ早く起きられたこと、夕食の唐揚げが美味しかったこと、たまたま引っ張りだしてかけたCDが素敵だったこと、そんな、本当に些細な事に集中して、生きることに意味があるのだと思いこむことにしました。

この考え方を1ヶ月も続けていると、少しずつですが、自分を認められるような気がしました。死ぬことではなく、「生きること」に集中していたのが良かったのかもしれません。

2.中途半端な夢にけじめをつける。

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社会に働くことに違和感があるとき、多くの場合は、

  • 漠然と他にやりたいことがある
  • 自分のやるべきことはこれではないと思う

というような、理想のライフスタイルと現実にギャップがあるからのように思います。

僕も、当時は小説家とミュージシャンになりたいという夢がありました。

その夢があるのに、実際にはまるでその活動を進めていない。このまま同じように生きていても、とてもプロにはなれない。やり場のない焦燥感のようなものが、余計に自分を追い込んでしまったように思います。

もし次に新しいことをやり始めても、この想いがまた足を引っ張るかもしれない。その想いは、新しい一歩を踏み出す邪魔になる。

だから僕は、ほんの一時的にでも、その理想とした夢を生きてみて、自分の夢に決着をつけることにしました。

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僕にはいつか、「ベースを弾きながら世界を周り、その土地に根付いて小説を書きたい」という夢がありました。

世界を周るにはスケールが大きすぎてできない。なので、その日本版をやってみることにしたのです。

うつ病になってから半年後、僕はワゴン車に楽器と食料、寝袋、そしてMacbookを詰め込んで、青森から順々に南下しながら、路上でベースを弾く旅をはじめました。

病気の治りきらない身体はまだ重く、人前に立つこともとても怖い。

しかし、上手く弾くことではなく「自分の夢に決着をつけること」が目的だったので、駅前や繁華街の路上で、僕は楽器を弾き続けました。

楽器を弾かない時は、ワゴン車に戻って助手席で小説を書く。題材なんてなんでもいいからとにかく書く。

これを毎日、約4ヶ月の間続けました。

そうして気がついたのは、自分が思い描いていた夢は、本当に自分のやりたいことではなかったということです。

正直、あまりその生活は楽しいものではありませんでした。パフォーマンスをするのは、内気な僕には荷が重く、小説で生計を立てられるほどの才能もないとわかりました。

だから僕は、その旅が終わったとき、素直に楽器を売り払い、小説を書くことをやめられたのだと思います。以来、楽器に触ったことも、小説を書いたこともありません。

3.今の自分が持っているものをリストアップする。

新しいことを始める前に、僕は今自分が持っているものを冷静にリストアップすることにしました。

Woman Writing Notepad Notes SWOT Business Concept

その中に、何か仕事につながるような”タネ”がないか探したかったのです。

人脈はありませんでした。仕事は中途半端に辞めてしまっていたし、友達とは、うつ病になって以来音信不通の状態が続いていました。

特別な技術も資格もありませんでした。

パソコンなどの技能検定、TOIECの点数など、一切のものを僕は受けたことがありません。文章を書くのは好きでしたが、コピーライティングなどの専門的な勉強をしたことはありません。

貯金は、ワゴン車で旅をしたときにだいぶ使い果たし、20万円が残っているだけ。逆にいえば、失って困るようなものも何もありませんでした。

持っているものから仕事にできるようなものは、残念ながら何もみつかりませんでした。

4.自分はどんな働き方なら生きられるかを明確にする。

僕はうつ病になったとき、「もう普通の企業で働くことはできない」と諦めたのですが、なぜそう思ったのかを一度、明確にしようと思いました。

Young Man Standing On Country Road In A Beautiful Landscape Look

社会で働いていると色んな負担になるものがありますが、それには

  • 我慢できるもの
  • 苦手なもの
  • 性格的にどうしてもダメなもの

の3つがあると思ったからです。

我慢できるものはうまく妥協点を見つければいい。

苦手なものは努力をして克服すればいい。

ですが、「性格的にどうしてもダメなもの」だけは自分でどうすることもできません。その要素がある仕事環境に入れば、結局また倒れるのは目に見えています。

僕が性格的にどうしてもダメなものは「誰かと一緒に、同じ空間にずっといなければならない環境」でした。

実は僕の職場はとてもゆるく、仕事もやりがいを感じるものでした。それなのになぜうつになったかと言われれば、誰かと一緒にいなければならない環境が、苦しくて仕方がなかったからです。

つまり、

  • 基本的にひとりでできる仕事であること
  • オフィスを持たなくてもできる仕事であること

という2点を満たした仕事であれば、自分は我慢できるし、仕事をしながら生きられると結論づけました。

5.理想のライフスタイルから仕事を逆算して考える。

僕は大学時代に、バックパッカーをしてアジアを旅したことがあるのですが、そのとき、

  • 異国の街でアパートを借りて生活がしたい
  • 語学学校で現地語を覚えたい
  • 喫茶店とかで一人でできる仕事がしたい

というようなライフスタイルが叶えられればと思っていました。

People On The Street Of The Ancient Italian City Florence, Italy

先ほども書いたとおり、今持っているものから仕事にできるようなものはありませんでしたので、逆に、

  • このライフスタイルを叶えられる仕事はなんだろうか?
  • その状態が叶う仕事なら、なんでもいいのではないか?

と考えることにしました。

このライフスタイルを叶えることができ、なおかつ性格的にどうしてもダメなものを回避している仕事。そんな仕事であればなんだっていい。

僕はその条件に見合う仕事を、図書館と本屋に通って探すことにしました。

自分の理想に近い仕事をしている人はいないか、自分の知らない職業はないか、得意不得意、経験未経験に関わらず、「自分には向いていないだろう」という先入観を捨てて、あらゆる業種についての情報をかき集めました。

その結果、

  • Fx
  • アフィリエイトなどのWEBビジネス

という、3つの仕事の選択肢を見つけることができました。

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このうち、株とFxは元手となる資金がいりますし、たとえば海外でいきなり株価や為替が暴落したら、海外で露頭に迷う危険性があります。それはどうしても避けたい。

アフィリエイトをはじめとするウェブビジネスは、収益の上がるサイトやメディアを構築し、そこに広告プログラムを掲載するというものでした。自分のサイトを経由して誰から商品を買ってくれたり、広告をクリックしてくれると報酬が入ってくる。

一度サイトを構築してしまえば、あとは定期的なメンテナンスだけで報酬を維持することもでき、なにより、誰にも会う必要がなく、ひとりぼっちでも仕事をすることができる。

その条件は、うつになって以来人と会うのが怖くなってしまった僕に都合の良いものでした。

そうして僕は、WEBで生計を立てようと決めました。

6.ひとりでも生きるための力を身につける

それから僕は、アフィリエイトの勉強をはじめ、WEBマーケティングやサイト作成の技術、ユーザーを集めるためのSEOなどをゼロから学んでいきました。

パソコンの知識は、大学でレポートやパワーポイントを作った程度の知識しかありません。

しかし、「自分のライフスタイルを叶えられる仕事はこれしかない」とわかっていたので、この分野をゼロから学び、稼ぐ力を身につけることへのためらいはありませんでした。

起業当初の作業台。本を積み重ねて机代わりにする。

起業当初の作業台。本を積み重ねて机代わりに。

アフィリエイトというビジネスは過酷で、マーケティングからサイト作成、マネタイズまでを一人でやる必要があります。

しかも成果が出なければ、1日十何時間という作業を続けても給料は0円です。自分もその例外ではなく、最初の半年間で上がった報酬の合計が、2万円程度しかありませんでした。

ただ、それでも企業で働くことはできない、ひとりでも生きる力を身につけない限りはどこにもいけないと思い、必死でこの分野で成果が出るように勉強を続けました。

この仕事にだけ打ち込み続けた結果、1年後にはなんとか、人並みの給料を得られるようになりました。

※成果が出るまでの様子は、「あいりん地区で元ヤクザに教わった、◯◯がない仕事だけはしたらあかんという話」でまとめています。

まとめ:企業で働けないからといって諦めない。自分が生きられる道は必ずどこかにある。

働く、というと「企業で働くことがすべて」と思ってしまいがちです。

しかし実際には、世の中にはたくさんの仕事があり、働き方があり、自分の思い描いているライフスタイルを叶えられるような選択肢があります。

僕は今、アジア・ヨーロッパを問わず、世界のいろいろな街にアパートを借りながらWEBの仕事を続けています。

うつ病のときは人が怖く、誰とも会うことができなかったのですが、今では僕と同じように「自由になりたい」と思う人たちをサポートできるようになりました。自分にしかできない働き方を、社会貢献のあり方を、ようやく見つけることができています。

うつ病になったとき、僕はもう二度と社会と交われないと思っていました。

しかし、うつ病になったからこそ、今のライフスタイルや働き方を叶えることができた。

弱い自分を認め、弱い自分のままで生きていける方法を見つけることができた。でも、それはきっと、僕だけのことではないと思っています。

あなたにも、あなたが自由に生きていける働き方がきっとある。今、社会で働くことに違和感があったり、うつ病などでドロップアウトしてしまった人に、少しでもこの記事が役にたてばと思っています。

追伸:僕がうつ病になってから一人で生きる力をつけるまでの2年間が本になりました。

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23歳のとき、うつ病になって会社を辞めてから、25歳で出国する力を身につけるまでの2年間が本になりました。

僕が実際に体験したストーリーを、追体験できるようなものになっています。よろしければご覧いただけると嬉しいです。⇒「うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話

この記事を書いた人

阪口 ユウキ
阪口 ユウキPOWER TRAVELER
企業に所属することなく、個人単位で世界を自由に飛び回る仕事をする。そのライフスタイルを「パワートラベラー」と名付けたのが2013年、以来世界を巡りながらできる仕事を続けています。

【主な仕事】WEBメディアの運営/コラム執筆/オンラインスクール「パワートラベラー実践会」の運営
【旅のスタイル】年間フライト50回以上。アパートを借りて暮らしたり、語学学校に通う滞在型の旅が好みです。
【近況】現在は妻が妊娠中のため、大阪に拠点を構えながら、収益サイトと自分メディアの構築を続けています。
メール講座「パワートラベラー養成講座」を配信しています

「企業に所属しなくても、個人単位で、世界を自由に旅をしながらできる仕事がしたい」そんな働き方を叶えると決意したのが2012年のことです。

日本でも海外でもできる仕事は何があるのか。辿り着いた答えは、

資産となるような、収益サイトをつくる

というものでした。

パワートラベラー養成講座は、僕が起業してからの6年間実践してきた、自由な働き方を叶える技術やマインドセットをまとめたメール講座です。

「個人単位で働きながら、自由なライフスタイルを叶える」という理念に共感いただいている、6000名以上の方に向けて配信しています。

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